
明けましておめでとうございます。
健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
大阪歯科大学歯学部兵庫県同窓会会長
和 手 甚 京(大18)
コロナ禍がやっと沈静化して非日常の生活からいつもの生活に戻りつつある今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
お陰様で私たち大阪歯科大学歯学部兵庫県同窓会の事業もこの一年間滞りなく進めることが出来ました。ここに感謝申し上げます。日本の高齢化が進みつつある中、すでに 100歳以上の人が10万人を超え、男性は4 人に、女性は 2 人に 1 人が90歳まで生きる時代になってきております。2020年に54歳だった歯科医師の平均年齢も年々上昇し、 2024年には勤務医の最も多い年齢層は50~70歳代、院長に至っては62歳だそうです。その中、同窓会の情報発信と郵便代などのコスト削減を目的として昨年度開設したホームページと公式ラインですがまだまだ周知されておらず登録者数も200件にも満たない状況です。同窓会活性化のためにぜひご登録いただきたく思っております。併せてご協力のほどよろしくお願い致します。
さて、2015年会長就任以来の同窓会は「こころのふる里」を会是としてすばらしい仲間との集いを今後も続けていき、同窓の絆を更に深めていきたいと思っています。
私は最近、中村天風氏の哲学に魅せられております。彼は、瀕死の病を抱えながら世界を闊歩し、1876年(明治 9 年)~1968年 92歳まで長生きされた自己啓発の講演家、実業家で、松下幸之助氏、稲盛和夫氏など政財界やスポーツ界の方々がそれぞれの分野で影響を受けています。中でも米大リーグドジャースで活躍中の、時の人大谷翔平選手は、そのメンタルの面で中村天風氏の『運命を拓く』という本を愛読しており、大変感銘を受けているといわれております。
この『運命を拓く』という本の中で、『人生は誰と巡り合うかによって決まる』という名言があります。
私の菩提寺であります曹洞宗の永平寺の創始者の道元禅師も同じようなことを話されており、当時修行僧に説法する言葉に「我逢人」という名言があります。その意味は「人生は出逢いこそ全て」ということです。この我逢人という言葉のように人生を左右する出会いはとても重要です。どうか同窓会という場でいい出逢いを求めていただき、そして大いに自己研鑽に努めていただきたいと思います。